私がアトピー克服のためにした方法全部書く


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私は子供の頃からアトピーで皮膚科に通っていました。

顔と首、腕などがぐじゅぐじゅで痒く、ステロイドが手放せませんでした。体質を改善するという謎の注射も2週間おきに打っていました。

大人になるにつれて症状は収まり、敏感肌ではあるものの一応お化粧はできていました。

ところが、アラフォーになって突然肌の調子が悪くなってしまいました。
顔に赤い湿疹ができて治りません。周期的に消えて2日間くらいはきれいな肌ですが、それからまたぶりかえすのでほぼずっと痒いです。化粧できません。化粧水すら塗れません。

病院2カ所に行っても原因不明、ステロイドとプロトピックを渡されるだけです。
ただ、アレルギーならば全身に出るだろうとのことで、私はアレルギーではないことが分かりました。

ストレスで自律神経が狂ったことと、年齢的なものが関係あるかもしれません。

医師からは診断されてませんが、酒さ様皮膚炎の可能性も疑っています。酒さ様皮膚炎は、ステロイドやプロトピックを長年使用することによって起こる病気です。アトピーとの判別はつきにくいようです。

アトピーにしても、酒さ様皮膚炎にしても、何とか治せないものかと必死で調べました。そうするうちに、だんだん症状が軽くなっていったため、皆さんに情報共有したいと思います。

私もそうでしたが、これが良いらしいよと聞いても、自分には全然効かないことが多々あります。また、どうせ効かないだろうと軽く見ていたものに効果があることもあります。肌荒れの原因も克服法も人によって違うのです。

ただ言えるのは、正しい知識を持つことが改善の第一歩だということ。

まずはこちらのページで皮膚のしくみを簡単に復習していただきたく思います。次のビタミンの説明が理解しやすくなります。こんなの基本だよ、当然知ってるよ、という方もいらっしゃると思いますので、その場合はサプリのページにお進みください。その後、スキンケアのコツ、生活習慣についても書いていきます。

みなさまの参考になれば幸いです。

 

 

 

皮膚のバリア機能

私たちの皮膚には適度な水分と油分が含まれており、乾燥や紫外線、細菌など外の刺激から身を守ってくれています。

皮膚の一番外側にある角質層は、角質細胞とその間を埋める細胞間脂質でできています。その表面を皮脂膜が覆っています。

 

角質層画像


角質細胞の中には天然保湿因子(NMF)という水分があります。
角質細胞の間を埋める細胞間脂質は主にセラミドでできており、水分の蒸発を防いでくれます。

アトピーなどでバリア機能の崩れた肌は、水分と油分どちらも不足し、角質細胞はカラカラに乾き、剥がれ、外部からのちょっとした刺激も受けやすくなっています。

 

ターンオーバー

肌細胞は常に新しく生まれており、そのサイクルは28日程度と言われています。

表皮の一番奥で生まれた赤ちゃん細胞は、役割を変えながら少しずつ表面に押し上げられ、最後の3~4日は凝縮された垢となり、最後は剥がれ落ちます。実はこの垢の時期が保湿効果が一番高くなっているんです。同様に細胞間脂質も濃縮されていきます。お肌の一番外側の垢が、水分油分とも最高の状態といえます。

ターンオーバーの期間が短いと、角質が不揃いで未成熟になり、NMF(天然保湿因子)の少ない乾燥した肌になってしまいます。また、角質が剥がれ落ちる力も弱くなり、肌表面が不均一でトラブルが起きやすい肌になります。

肌のターンオーバーやバリア機能が乱れる原因として、加齢、乾燥、紫外線、栄養不足、高温のお湯などが挙げられます。

免疫

免疫は、ウィルスや細菌などの異物が侵入しないように守ったり、入ってしまったウィルスに抵抗して戦ってくれる大事な機能です。私たちが意識しなくても、免疫は常に戦っています。

バリア機能が低下している肌は、ささいな刺激も受けやすくなっています。そうなると、無害なものにも免疫が過剰に反応してしまいます。これをアレルギー反応といいます。

ただ肌に髪の毛が触れただけなのに、免疫が過剰に働いて湿疹だらけになることがあります。それでも免疫は戦うのをやめません。

免疫が過剰、というと免疫を下げれば良いように思えますが、免疫を下げると身体が病気になりやすくなります。大事なのは、肌のバリア機能を回復することと、免疫のバランスを整えることです。

アトピーの人は、免疫物質の一種であるIgE抗体が高いという特徴があります。

体が最初に異物(アレルゲン)にさらされると、免疫グロブリンE(IgE)が作られます。次にアレルゲンにさらされると、ヒスタミン、プロスタクランジンなどが放出され、腫れや炎症が起こります。

ヒスタミン、プロスタクランジンについては後述します。

かゆみとヒスタミン

かゆみは大事な防御機能です。

刺激に対してかゆみを感じることで、脳は異常が起きている場所を特定し、掻くことができます。そうして虫などの異物から身体を守ることができます。

しかし、掻くことで皮膚を傷つけ炎症を引き起こすこともあります。

掻けば掻くほどかゆくなる原因は、ヒスタミンにあります。

皮膚にある肥満細胞が刺激されると、ヒスタミンが分泌されます。ヒスタミンは痒みを引き起こすとともに、神経ペプチドという神経伝達物質を放出させます。神経ペプチドは肥満細胞を刺激し、さらにヒスタミンの分泌を促してしまいます。

この悪循環を断ち切るため、掻かない、冷やす、薬を飲む、栄養を摂る、など私たち自身の工夫が必要となります。

発赤とプロスタクランジン

免疫が働くと放出されるプロスタグランジンは炎症の原因となります。

プロスタグランジンは、腫れ、痛み、発熱、発赤を引き起こします。鎮痛剤の多くは、プロスタグランジンを取り除く薬剤です。となるとプロスタグランジンは悪者のように見えますが、実は身体を治す作用があるんです。

皮膚が赤くなるのは、患部を治すために血管を開いて栄養を届けようとしているからです。血流が良くなるので発熱して火照ります。痛みを感じるのは、痛みがないと人は無理をして悪化させてしまうからです。

このプロスタグランジンを抑えるために薬を使ってしまうと、人間が持っている自然回復力が使われなくなってしまいます。

身体は怠け者なので、外から入ってくると自身で生み出さなくなります。

薬は一時しのぎにはなりますが、使えば使うほど治らなくなっていきます。