約束のネバーランドはずっと気になっていました。
本屋で表紙を見て一目惚れしたのです。
魚眼レンズのような構図。
一番色が明るい中心へと視線が引き寄せられ、そこには主人公の顔がドヤッと収まっています。若冲の群鶏図とは逆で、視線が一点に誘導されるようにできているんですね。また、顔の光の当たり加減が独特です。前髪が、ランプをのぞきこんだかのようにぼやっと明るい。背景の暗さとのコントラストが深みを感じさせます。
背景も細かく書き込まれているんですよね。本文を読んでからあらためて見ると意味が分かります。
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平成の、レンブラントやー。と言ってもいいですか。
私は子どもの頃ほとんど漫画を読んだことがありませんでした。少女漫画は恋をしてキスしておわり、少年漫画は旅をしながら仲間がどんどん増えていくだけ、と思っていました。
漫画を読んではいけない。本を読むべきである、と本ばかり読んでいました。
そして、大人になってからようやく漫画の面白さに気付きました。子供のころから読んでおけばよかった、と過ぎた時間を悔やみつつ、今楽しく読んでいます。
約束のネバーランドは、1~5巻まではレンタルで一気読み、その後は発売されるたびに漫画喫茶で読んでいました。そして今回の8巻に至るです。
ものすごくIQの高い子どもたちが、危険にさらされている中、「考えるんだ、考えるんだ」と脳みそをフル回転させている姿が良いです。
それだけのために読んでいると言っても過言ではありません。
私自身が直感が強すぎて熟考できない性格のため、登場人物になりきって自分も脳みそ使ってる気になれるのが気持ちいいw
裏の裏の奥の奥まで相手の思考を読む頭の良さ、それでいて行動力もある。
自分がどう行動するか、ちゃんと自分で考えて、自分の行動に責任を持てる。
すごいな。憧れます。
今回は新しい場所にたどり着きました。
どう対処していくのか続きが楽しみです。
- 作者: ジョージ朝倉
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あとは「ダンス・ダンス・ダンスール」8巻を読みました。
この人は「溺れるナイフ」ではまりました。子供のころ特有の全能感を題材にしているのがいいですね。
まつげの描き方も独特で好きです。
ダンス・ダンス・ダンスールも似たような題材です。上手くバレエを踊れた時の気持ちの高ぶりを「キラキラ」「バーン」で表現しているのがいいです。
日本人って、自分が調子に乗って輝いている時の気持ち良さをあまり表現しません。この漫画は、上手くいって気持ち良くて、快楽ホルモンがドバーっと出ているところをちゃんと描いてくれているので、こちらまで気持ちよくなれて好きです。
2時間で、2冊読んでカラオケして唐揚げランチを食べて580円なり。